本会は、機能不全に陥っていた旧会「全国私学父母の会」から退会した都道府県私学保護者会連合会により平成１８年２月１４日に、新たに結成された全国組織です。教育費にかかる公費支出の公私間格差の是正、保護者の教育費負担の軽減、私立学校の経常費助成等の拡充、私立学校生徒の健全育成等の事業を積極的に展開してきました。この間、お陰さまで平成２７年１１月には設立１０周年記念事業を執り行うことができました。
　現在、わが国は急激な少子高齢化などにより大きな課題に直面しており、国は、超スマート社会、いわゆるSociety 5.0 の到来を見据えた人材育成の必要性を掲げ、新たな教育改革を進めています。私学の保護者が望むことは、子供たちがそれぞれの能力や希望に応じて選択した学校で、より良い教育を受けられるよう、国の進める教育改革に対応した教育環境を私立学校が整備できるよう公的支援の一層の拡充が図られることです。
　私立学校を取り巻く状況には大変厳しいものがありますが、本会は今後とも日本私立中学高等学校連合会等の私立学校団体と一体となり国や都道府県による私学助成と保護者の教育費負担の軽減に資する私立小中高等学校就学支援金制度の拡充運動を推進するとともに、子供たちの健全育成や安全を図りながら、私立学校の充実発展に寄与していきたいと考えております。
　この度、私は、初代稲田昌広会長、第２代新延克己会長、第３代中村良彦会長に継ぐ、第４代の会長に就任いたしました。東北地区代表の副会長としての、また全国の総務広報委員長としての経験を生かしながら精一杯努める所存ですので、今後ともさらなるご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

平成３０年7月