平成28年度 総会・研修会 愛知大会報告

平成28年度 総会・研修会

「今こそ私学から発信~教育が未来を拓く~ -21世紀(あす)を担う子どもたちのために-」をテーマとした今年の大会に、全国各地より保護者会代表ら150名が出席、ご来賓として馳浩文部科大臣をはじめ大村秀章愛知県知事、地元選出衆議院議員丹羽秀樹様、多数のご臨席を賜り、名古屋市名古屋観光ホテルで総会・研修会(愛知大会)が開催された。

会長挨拶

日私学保連 中村良彦会長
日私学保連 中村良彦会長
はじめに日本私立中学高等学校保護者会連合会(以下、「日私学保連」)中村良彦会長より先の熊本地震で被災された方々へのお見舞いと義援金を届けたことの報告があり、昨年の10周年記念式典および総会・研修会(東京大会)での御礼や昨年度新潟県で研修会を開催、また、沖縄県で初となる私学振興大会が開催されたとの活動の紹介があった。

また、本日の総会議案に対しての提言・意見と審議への参画要請と我々保護者の「教育費負担軽減」・「公私間格差の是正」・「青少年育成事業の推進」等をこれまで以上に積極的に取り組まなければならないとの挨拶があった。

開催地区代表挨拶

日私学保連 岩田裕二副会長
日私学保連 岩田裕二副会長
次に開催地区を代表し岩田裕二副会長より「どえりゃあついがや」「ようこそ名古屋へ」と歓迎の挨拶があり、来月開催のリオ・オリンピックへ愛知県より多くの選手が選出されていることや、私学出身の選手にメダルが期待されていることなどの紹介があり、子供たちのために私たちがやれることは何かを知る大会にしてもらい、そのためには全国の保護者会の結束が必要であると挨拶があった。

来賓祝辞

ご来賓4名の方々より挨拶をいただいた。最初に馳浩文部科学省大臣より教育の水準の維持向上を目指す。国の取り組みとして私学助成・私立学校の施設設備の充実、特に耐震化問題があり予算取得のため努力している旨の紹介があった、また、私立学校教員への研修の実施や、また、保護者会を終えたとしても地域と一緒に関わり子供たちを育てて行くことが大事である。最後に日本の私立学校への私学助成の充実に取り組んで行くとの力強い挨拶があった。

次に、丹羽秀樹衆議院議員より自民党では国造りは人造りである、私学政策への取り組み、公私間格差も問題であることは十分に認識をしており、予算確保に向けしっかり取り組んで行くとの力強い挨拶があった。

次に大村秀章愛知県知事からは、歓迎の挨拶と私立学校振興策について、愛知県私学関係予算の紹介と財源確保に関する国と地方の役割分担の話しがあり。また、今回のリオ・オリンピックへの派遣選手331名の内、愛知県から35名が選出され、パラリンピックへは6名選出されているとの紹介があった。また、2026年アジア大会に名古屋市が立候補していることの紹介があった。

最後に愛知県議会森下利久副議長から歓迎の挨拶、社会情勢への変化に対する柔軟な人財育成の必要性や子供たちの明るい未来のために取り組んでいかなければならないと挨拶があった。
文部科学大臣 馳 浩 様
愛知県知事 大村 秀章 様
衆議院議員 丹羽 秀樹 様
愛知県議会副議長 森下 利久 様

来賓挨拶

中高連合会会長 吉田 晋 様
ご来賓を代表し吉田晋中高連会長より、今般発生した熊本地震で被災された私学へお見舞いとして全国の私立中学校高等学校から7800万円の義援金が集まり近々渡すことになるとのことであった。

また、自民党の議員立法により私立学校振興助成法が制定された。馳大臣より耐震化への予算獲得の挨拶があったが、この耐震化が急務であるので国に対し補正予算復活を望む、また、教育費という点では私立高等学校には就学支援金制度が制定され現在31.6%となっているが、保護者会と学校は常に車の両輪として、私学助成・公私間格差の是正を共に取り組んでいかなければならないとの挨拶があった。

来賓紹介

ご来賓の方々の紹介があった。
・文部科学大臣           馳   浩 様
・自由民主党総裁代理 衆議院議員   丹羽 秀樹 様
・愛知県知事            大村 秀章 様
・愛知県議会副議長         森下 利久 様
・文部科学省高等学校教育局部長   村田 善則 様
・日本私立中学高等学校連合会会長  吉田  晋 様
・日本私立中学高等学校連合会副会長 近藤 彰郎 様
・愛知県私学協会会長        石田 正城 様
・岐阜県私立中学高等学校協会会長  下屋 浩実 様 
・三重県私学協会会長        梅村 光久 様

功労者表彰

◎功労 29名 ◎特別功労 7名の方々が表彰され、功労者を代表し愛知県の岩田裕二様へ中村会長より感謝状と記念品が贈られた。
       
岩田様から、教育費の保護者負担が一層軽減されるよう今後も活動して頂き、日私学保連の今後の健闘と発展を祈っているとの謝辞があった。

平成28年度 総会・研修会 愛知大会報告

総会は、開催地区から岩田裕二氏と次期開催地区関東千葉県の小島慶明氏が議長に指名され、以下の議案が審議された。

初めに、平成27年度の事業報告・同決算報告が承認され 次に平成28年度事業計画・同予算(案)が審議され承認された。 次に、平成28年度役員改選(案)が承認された。

最後の議案では、平成29年度総会・研修会を関東地区千葉県で開催されることが承認された。また、3つの専門委員会からの報告があり、最後に日私学保連門傅副会長が総会決議を読みあげ、力強い拍手により採択され総会は予定通りの時間をもって無事終了した。

研修会:講演

中高連合会副会長 近藤 彰郎様
講演Ⅰ「私学振興と保護者の役割」日本私立中学高等学校連合会副会長 近藤 彰郎 様

近藤先生の経歴の紹介からはじまり、私学にはそれぞれの学校に建学の精神がある、子供たちにあった教育が大切であること。また、学校の立場から抱える公私間格差の現状、問題点や課題等について講演を戴いた。この現状を打開するには保護連との連携は不可欠であり、今後とも車の両輪として活動してい中高連合会くことを確認し研修会が終了した。

生徒発表

名古屋市桜花学園高等学校合唱部の生徒たちによる発表があった。同校合唱部には、約70名の部員が在籍しているが会場の関係もあり30名のみなさんが我々にとても素敵なハーモニーに心が癒された。会場から割れんばかりの拍手が送られ、これからも同校の活躍を期待したい。ありがとうございました。

桜花学園高等学校合唱部の主な成績

・第63回(H22) 全日本合唱コンクール全国大会高等学校A部門 金賞受賞(初) 
・第67回(H26) 全日本合唱コンクール全国大会高等学校A部門文部科学大臣賞(初)カワイ奨励賞(初)
・第68回(H27) 全日本合唱コンクール全国大会 高等学校A部門 銀賞受賞 
・第81回(H26)NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール出場(初) 優良賞
・中部合唱コンクール 金賞(6年連続)<H22~27年>

愛知大会交流会

山谷えり子 様
石田正成会長 様
交流会には、先の参議院議員選挙全国比例区でみごと当選された山谷えり子様が駆けつけていただきご挨拶を頂戴した。

それと今大会の開催にあたりご支援をいただいた東海3県(岐阜・愛知・三重)の私立学校協会を代表し愛知県私学協会会長石田正城様よりご挨拶をいただき、中高連近藤副会長の乾杯のご発生で交流会がスタートした。

大道芸人のタックさんがマジック・ジャグリングのパフォーマンスの披露があり、会場が和やかな雰囲気となった。

また、日私学保連の井上顧問と市山顧問より退任の挨拶があった後、ブロック毎の紹介、くまもん募金の贈呈が行われ、最後に日私学保連旗の引き継ぎ式が愛知岩田前会長より千葉県の小島会長に引き継がれ、皆様お越しをお待ちしておりますとの誓いの挨拶で締められた。
乾杯 近藤様
旗引継 中部⇒関東へ

研修会

長谷川 博一 様
演題:「子どもの未来にとって大切なもの」   
講師:こころぎふ臨床心理センター長
         長谷川 博一 様      
二日目の研修は、こころぎふ臨床心理センター長
の長谷川先生が、犯罪心理(心理鑑定)、子ども
虐待やいじめ、自殺、不登校・ひきこもり、発達
障がい、しつけ、等について講演をいただいた。

閉会行事

日私学保護 逸見副会長より、今年度の『総会・研修会』は大盛会であったと報告され終了した。

平成28年度 研修会≪臨地研修≫

今年度の臨地研修は、3台のバスに分乗し115名と過去一番多い参加で午後の研修となった。宝善亭で昼食をとり、徳川美術館で学芸員の方の概要解説を聞いた後に館内見学を行った。「信長・秀吉・家康 それぞれの天下取り」の開催中であり、某TV局で放送中の大河ドラマを思いながら見学することができた。次に、名古屋市科学館でプラネタリウムを見学し、「愛知大会」は終了した。

編集後記

熊本地震で被災された熊本県園田会長の御礼の言葉がとても印象的であった。今大会には、現職の文科大臣のご臨席と非常に有意義な大会となった。帆走された岩田副会長に敬意を申し上げるとともに、中部地区保護者の皆様並びに事務局の皆様へ御礼と感謝を申し上げます。

以上

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