本私立小学校中学校高等学校保護者会連合会（日私学保連）「平成2７年度総会・研修会東京大会」が、7月１８日(土)、前日の設立１０周年記念式典等に引き続き、東京都「アルカディア市ヶ谷」で開催された。
「今こそ私学から発信～教育が未来を拓く～　－２１世紀（あす）を担う子どもたちのために－」をテーマとした今年の大会に、全国各地より保護者会代表ら140名が出席、ご来賓として日本私立中学高等学校連合会会長吉田晋様のご出席いただいて開催された。

主催者である日私学保連中村良彦会長より、昨年12月の日比谷公会堂での全国振興大会が中止になったことに対する件について触れ、本日の総会議案に対しての提言・意見と審議への参加のお願いがあり、私立学校振興対策として保護者が負担する教育費に対する公費支出の「公私間格差是正」、「青少年健全育成事業」等これまで積極的に取り組まなければならないとの挨拶があった。
次に開催地区を代表し東京地区「東京都立私立中学高等学父母の会」を代表し、雪野潔副会長より歓迎の挨拶があった。
ご来賓として日本私立中学高等学校連合会会長 吉田晋様から、私学振興への取り組みに関しては、保護者の皆さんのご理解、協力なくては、はじまらない、また、経常費補助、私学助成拡充活動は各都道府県単位お願いしたい。
また、日私学保連１０周年へのお祝いの言葉と、日私学保連役員と日本私立中学高等学校連合会が一体ととなり、国・地方での陳情、要望活動に繋げて行こうとの挨拶があった。
次に平成２７度功労者表彰、功労２５名、特別功労５名の方々へ感謝状の贈呈式があり、代表し埼玉県の会長、日私学保護副会長を勤められた島村健会長に中村会長より感謝状と記念品が贈られた。
島村会長から、教育費の保護者負担が一層軽減されるよう今後も活動して頂き、日私学保連の今後の健闘と発展を祈っているとの謝辞があった。

総会は、開催地区から東京都雪野潔副会長と次期開催地区中部の愛知県岩田裕二会長が議長に指名され、以下の議案が審議された。
初めに、平成26年度の事業報告・同決算報告が承認され 次に平成27年度事業計画・同予算(案)が審議され承認された。　次に、会則の変更(案)第３章役員の任期と委員会から青少年健全育成委員会の名称を青少年育成委員会に変更する(案)が承認された。役員の変更では、２名の副会長と２名の理事が交代となることの報告があった。
最後の議案では、平成２８年度総会・研修会を中部地区愛知県名古屋市で開催されることが承認された。また、３つの専門委員会からの報告があった。最後に、日私学保連岩田裕二副会長が総会決議を読みあげ、力強い拍手により採択され、総会は予定通りの時間をもって終了した。

講演Ⅰ　「私学振興と保護者の役割」
日本私立中学高等学校連合会副会長
東京私立中学高等学校協会会長
八雲学園中学高等学校理事長・校長　 近藤　彰郎 様

近藤先生の生い立ちや、私学経営に関わることのなった経緯等の話を聞き、現在の私学経営の立場から抱える公私間格差の状における問題点や課題等について講演を戴いた。この現状を打開するには保護連との共闘は不可欠であり、今後とも車の両輪として活動していくことを確認し研修会を終了。
続いて東京雪野副会長より来期開催愛知岩田副会長へ日私学保連旗の引き継ぎ式が行われ、岩田会長より皆様のお越しをお待ちしておりますとの誓いの挨拶で締められた。
最後に日私学保護 総会研修会髙島委員長より、今年度の『総会・研修会』は大盛会であったと報告され終了した。

今年度の臨地研修は、オプショナルツアーという形態となった。（江戸の文化や歴史を学ぶ）
参加者約８０名は２台のバスに分乗し、小雨模様の中アルカディア市ヶ谷を出発した。まず向かったのが、築地場外市場である。外国人観光客も大勢いる中、各自目当てのお店で買い物や食事を楽しんだ、次に江戸の文化を学ぶため江東区深川江戸資料を見学した。忠実に当時の街並みが再現されており、江戸っ子になった気分を味わった。

晴海に向かい屋形船に乗り込みお台場の風景を楽しみながら参加者で交流会を行った。とても思いで深い夜となった。夕暮れの西の空に虹がかかり「日私学保護連」の２０年に向けての誓いの虹の橋であったことは間違いあるまい。

編集後記
日本列島を直撃した台風１１号の動きを気にしながらの開催であったが、１０周年の節目に相応しい非常に有意義な大会となった。周年事業の準備や関係先との調整に帆走された、実行委員長の雪野副会長に敬意を申し上げるとともに、東京都私立中学高等学校父母の会中央連合会の皆様並びに事務局の皆様へ御礼と感謝を申し上げ結びといたします。
また、アルカディア市ヶ谷のスタッフの皆様、JTBの皆様方にも感謝申し上げます。

ありがとうございました。