平成25年度 総会・研修会 香川大会報告

「今こそ私学から発信~教育が未来を拓く~-21世紀(あす)を担う子どもたちのために-」

平成25年度 総会・研修会が開催された。

 日本私立小学校中学校高等学校保護者会連合会(日私学保連)「平成25年度総会・研修会香川大会」が、7月12日(金)13日(土)の両日、香川県高松市「JRホテルクレメント高松」で開催された。
 「今こそ私学から発信~教育が未来を拓く~ -21世紀(あす)を担う子どもたちのために-」をテーマとした今年の大会に、全国各地より保護者会代表ら136名が出席、また、下村博文文部科学大臣をお迎えし、香川県知事浜田恵造様、私立中学校高等学校連合会吉田晋会長、高松市長大西秀人様をはじめ、多数のご来賓の方々にご出席いただいて開催された。

会長挨拶・開催地代表挨拶・来賓挨拶・来賓紹介

 主催者である日私学保連新延克己会長より、保護者の立場から「公立高校の授業料無償化」と「高等学校就学支援金制度」では、公私格差が増々問題になってきており、就学支援金制度が実施されたことにより保護者の負担は若干ではあるが軽減される結果となったが、この就学支援金制度等の見直しの動向を注視していく、学校と保護者が一体となってこの「教育費の公私間格差が解消できるよう、支援の要望を強めていきたい」とあいさつがあった。
 次に開催地区を代表し四国連絡協議会山本宗宏会長より、今年度の総会が四国地区で開催されることへのお礼と歓迎のあいさつがあり、「本会が設立され、各地区持ち回りの最後」であり、次へのバトンを託すには一層の団結が必要であるとのことであった。
 来賓として出席いただいた下村博文文部科学大臣からは「全ての子どもたちがチャンスを得られるよう、経済的格差をなくす改革に取り組みたい」と述べられた。
 続いて、香川県浜田恵造知事、高松市大西秀人市長の代理岸本泰三副市長よりご祝辞を頂戴し、次に日本私立中学高等学校連合会吉田晋会長より、今後もより一層、中高連・日私学保連との連携を強化し、全体が一つになった数の力によって、私立学校の振興に一緒になって活動して行こうとの挨拶があった。
 次に平成25年度功労者表彰、功労28名、特別功労3名の方々に対し本会より感謝状の贈呈式があり、代表して山口県の会長を四年間勤められた笠井泰孝会長に新延会長より贈られた。笠井会長から、教育費の保護者負担が一層軽減されるよう今後も活動して頂き、日私学保連の今後の健闘と発展を祈っているとの謝辞があった。

総会

 総会は、開催地である四国地区の香川県山本幸男会長と次期開催近畿地区の大阪府杉本修司会長が議長に指名され、以下の議案が審議された。
 初めに、平成24年度の事業報告・同決算報告が承認され次に平成25年度事業計画・同予算(案)、会則変更の提案(監事数を3名から2名に)が審議され承認された。
 平成25年度役員改選では東北・中部・近畿・関東地区の理事交代と監事に秋田県の辻久男会長の就任が承認された。
 次年度平成26年度総会・研修会はニ巡目に入る事となり近畿地区の担当で大阪府で開催されることが承認された。
 続いて各専門委員会からの報告があり、最後に、日私学保連山本宗宏副会長が総会決議を読みあげ、力強い拍手により採択され、総会は予定通りの時間をもって終了した。

講演

全体会 講演Ⅰ
テーマ : 「公私間格差の是正に向けた取り組み」
講 師 : 日本私立中学高等学校連合会 吉田 晋 会長
  
1.公私間格差とは何か(私学助成のしくみと現状・私立学校と公立学校の違いと役割)
2.公費支出の格差是正に向けて
3.まとめでは、教育は誰のために行われるべきか?教育立国とは何か? 現在の私学経営の立場から抱える公私間格差の現状におけ私間格差の現状における問題点や課題等について講演を戴いた。この現状を打開するには保護連との共闘は不可欠であり、今後とも車の両輪として活動していくことを確認した。

高校生徒部活動発表

部活動発表・来賓挨拶・懇親会
尽誠学園高等学校太鼓部25名の生徒たちが「尽誠太鼓」を披露してくれました。とても躍動的で、力強く、また素晴らしいチームワークで演奏してくれました。
尽誠太鼓部は1999年の創部で、これまで全国高校総合文化祭に3度出場、月に1~2回福祉施設を訪問したり、地域のお祭りに参加しているとのことでした。

太鼓部の生徒の皆さんから感動と元気をもらいました。太鼓部のみなさん、これからもますますの活躍をありがとうございました。

懇親会

 平成25年度の懇親会は、香川県私立中学高等学校保護者会連合会 村中副会長及び安田監事の司会進行でスタートした。まず、開催県を代表し香川県私立中学高等学校保護者会 山本幸男会長より歓迎のあいさつがあり、衆議院議員 園浦健太郎様、香川県高松市長 大西秀人様、香川県議会 辻村修副議長様、香川県選出衆議院議員 大野敬太郎様、ご来賓の方々にあいさつをいただき、香川県私立中学高等学校理事長会 倉田康男様の乾杯で懇親会が始まった。
 途中で、地元の「ほろろ連」というグループによる「よさこい踊り」の演舞があり、元気いっぱい楽しい内容で、元気が湧いてくる思いであった。
 各地区代表者からも地区ごとの取り組みやご当地の自慢等の紹介があった「全国の私学は一つ」を合言葉に今後も推進することを確認することが出来た。
 最後に開催県の香川県山本会長より新延会長へ日私学保連旗が返還され、今度は日私学保連旗が次期開催地区の近畿地区京都下川会長への引き継ぎ式が行われた。大阪の杉本秀司会長より来年は大阪で皆様のお越しをお待ちしておりますとの誓いの挨拶で締められた。
大西高松市長ほほろ連による「よさこい」
大西高松市長
ほほろ連による「よさこい」

平成25年度 研修会

講演Ⅱ 9:00-10:00
演 題 『家庭における学習環境を考える』
講 師  東京私立中学高等学校協会副会長・東京私学教育研究所所長 清水 哲雄氏
昨年度3月に青少年健全育成委員会主催で行った清水先生が、今回の研修会でも講演をいただくこととなった。「家庭における学習環境を考える」というテーマで、先生と保護者は同じ思いで子どもの成長を見守ることや、効果的なほめ言葉の7原則など、直接生徒からの悩みや指導のありかたを学ぶことが出来た。

講演Ⅲ 10:00-11:00
演 題 『こんぴら信仰について』
講 師 金刀比羅宮禰宜 琴陵 泰裕氏
今年度も研修会は、午前中の座学と午後からの臨地研修の構成で行われた。
「こんぴらさん」の名で親しまれている金刀比羅宮は、仲多度郡の琴平山に鎮座し、住古には大物主神(おおものぬしのかみ)を祀り「琴平宮(ことひらのみや)」と称しました。中古になると「金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)」と改称し、永万元年(1165)相殿(あいどの)に崇徳天皇(すとくてんのう)を合祀しました。その後、神仏分離により現在の「金刀比羅宮」となったのは、明治22年(1889)のことです。今も、農業・漁業・医薬・技芸など広汎な御神徳を持つ神様として、全国の人々の厚い信仰を集めているとのことであった。金毘羅さんの石段(785段への挑戦)に機会があれば挑戦してみてくださいとのことであった。

平成25年度 研修会 ≪臨地研修≫  

午後から2台のバスに分かれ、栗林公園を散策し香川県といえば「さぬきうどん」を昼食で食し、臨地研修『国指定重要文化財 金丸座』へと向かった。
旧金毘羅大芝居(きゅうこんぴらおおしばい)は、香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮・門前町にある、現存する中では日本最古の芝居小屋。別名、金丸座とも呼ばれ、国の重要文化財の指定を受けている。
バスの中で香川大会が大盛会であったことの報告があり、香川県保護者会連合会の皆様へ感謝とこの会が増々発展することを誓い平成25年度総会・研修会 香川大会が終了した。
最後に香川県山本会長並びに事務局の皆様方に感謝を申し上げます。 ありがとうございました。

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